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日米地位協定入門第4弾

日米地位協定入門
編者・著者の前泊博盛氏は、琉球新報の記者生活27年間で、
日米地位協定により沖縄が米軍または米国の占領下であると強く思っていた。
この本で法律という冷静な視点から述べています。
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今日のテーマ「イラクは、日本のような屈辱的な地位協定を結ばなかったのは、何故?」
日米地位協定では、米軍兵が犯した罪の裁判権は、日本にはない。
米軍基地からは、どんな人物が出入国しているか、日本は把握できない。
米軍基地から他国の戦闘地区に行くことに意義をはさめない。等々
ところが、イラクは違います。
2003年、イラクはアメリカとの戦争で、無残にも敗北し、米軍を中心とした軍事占領が開始された。
2007年から2008年にアメリカとイラクの地位協定内容の交渉があり、
アメリカが提案した協定案に何と110ヶ所もの修正を求めた。主なものは、次の五点。
1.協定に米軍撤退を明記する。
2.2011年を過ぎても米軍がイラクに駐留し続けられると読めるような曖昧な表現は削除する。
3.米兵の免責特権をめぐりイラク側の権限を強化する。
4.米軍がイラク国内から周辺国へ越境して攻撃することを禁止する条項を追加する。
5.アメリカの艦船などの搭載物の捜査権をイラクに与える。
米兵がイラクで犯した罪はイラクが裁く
日本にある米軍基地は、朝鮮戦争・ベトナム戦争・アフガン戦争・イラク戦争の出撃基地でした。
「イラク・アメリカ地位協定」では、イラクの領土、領海、領空は、他国への攻撃のための出撃地点や通過地点として利用してはならない。となっている。
「現在の日本は、米軍に占領されていた時代のイラクよりひどい状況にある」
イラクは日本を反面教師とした
イラクの米軍地位協定を作ったイラク外務省の関係者は、米国と協定を結ぶ5ヶ月前、
2008年5月、日本を訪れ日米地位協定について熱心に勉強していった。
彼らは研究の成果をその後のアメリカとの交渉に見事に役立てた。
日本政府がイラクへ行って、学ぶべき
日米地位協定第5弾は、またの機会に!
by gorongoronisomura | 2013-06-26 12:45 | 亭主の日記