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地学史研究会と共催シンポ

伊豆大島ジオパーク研究会共催
地学史研究会と合同で、大島の噴火史を体験者と科学者が語り合うシンポジウムを開きました。
第一部は、1950年の大島三原山の噴火の体験と記録映画と
1950~51年噴火の調査をした科学者の報告。
体験者は、当時10代の少年で、溶岩湖の上を地下足袋で歩いた、
溶岩の熱が伝わり、熱さとともに地下足袋がこげた思い出を語ってくれました。
傘を差していると、噴火の灰がサラサラと音を立てて降ってきたとのこと。
亜硫酸ガスで、花や野菜に大きな被害が出た。
当時の飲み水は、天水だったので、酸性雨のため酸っぱくて飲めなかったと。
第二部は、1986年の三原山の噴火体験
○保育園長だったOさんは、避難先の都内で、臨時保育所を開設した思い出を語ってくれました。
避難先が港区や中央区、品川区などだったので、それぞれのところに保育所を開いた。
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○当時、温泉ホテルのフロント勤務だったMさんは、お客様を港に迎えに行った時、大規模噴火になった。
突然、東海汽船バス運転手に命ぜられ大型バスで、観光客と島民を乗せ元町と波浮を行ったり来たりの
大変な仕事をした。
地学史研究者
第三部は、大島噴火史を研究者が解説。
特に、内容が良かったのは千葉大の津久井雅志氏の
「伊豆大島安永噴火の噴火現象、防災対策、支援について」
安永年間の古文書をきめ細かく調べたことと、
大島の地層に残る噴火の痕跡わ結びつけた内容は、
分かりやすく魅力的でした。もっと聞いていたかったです。
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金光男氏の明治10年の噴火調査報告
金さんの報告は、予定していた時間より短くさせられたのは残念でした。
明治初期、日本の近代化に大きな役目を果たした外国人科学者の調査報告。
改めて、もう一度聞きたい内容でした。
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物事を大きく捉えたい
ある質問に答えた津久井氏の言葉が印象に残った。
私の考えと感性にぴったりだった。
それは、波浮港が爆裂噴火した年はいつかに対して
はっきりはしないが、当時(9世紀)は、大島だけでなく神津島や新島なども盛んに噴火していたと。
そのころは、伊豆諸島だけでなく日本のいろいろなところで、
火山活動があったのだろと想像が出来ます。
そんな風に考えると、楽しいですし、そういう見方をしたいものです。
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by gorongoronisomura | 2013-03-10 21:38 | 亭主の日記